変形性膝関節症
女性に多い不調のひとつに「膝が痛む」という症状があります。
早い方では、40代後半から50代以降で膝に痛みがあります。
病院でレントゲンを撮ると
「軟骨がすり減って変形して、骨と骨がぶつかってしまって痛むのですよ」と
言われることが多いようです。
変形の進行は、
1 関節の隙間が狭くなる
2 関節の周りに骨のトゲができる
3 関節軟骨の破壊が進み、関節の適合性が悪くなり多くはO脚になる
というふうに進んでいきます。
症状の変化としては、多くは内側の関節の隙間のあたりに痛みがあり
1 起立時などに痛む
2 歩行時も痛くなる
3 安静時痛、夜間痛まで出てくる
となり動きはじめが痛むから始まり、悪化すると動かなくても痛くなるまで
進みます。
症状の進行にともない、日常生活動作が制限されるため
1 立ち上がるのが辛い
2 歩くのが辛い 階段も辛い
3 膝の曲げ伸ばしさえも困難
となり、悪くなるのに伴い、日常生活が著しく制限され外出も控えるように
なってしまいます。
その進行の途中で関節が腫れたり、熱を持ったり、水がたまったりします。
治療としては、特に病院では湿布と筋トレなどの運動療法、痛み止めの内服薬、
関節注射をします。
当院にも膝が痛み、変形性膝関節症といわれた方がたくさん来院しています。
以前3軒の病院をまわり同じ検査をして、3軒とも同じことを言われ、同じ治療
をしても良くならなかった方が見えました。
忙しい方でリハビリはせず、注射のみしていたとのことですが、注射をしても
痛みは和らがなかったとのこと。
しかし、病院でドクターに「どうですか?」と聞かれると「変化ないです。」
とは答えにくく「少し良いようです」と答えると「それでは今日も注射して
おきましょう」という流れになってしまったとの話です。
そんなことがかれこれ3年も続いたと言います。
歩くのが辛そうで体が揺れてしまい、当院に来ている患者さんがみかねて声を
かけたことがきっかけで来院されました。
当院でAKA療法を行うとその場で痛みは軽減されました。
しかし、長く患っているのでO脚がかなり進んでいて、歩くときに体が左右に
揺れてしまうこととO脚の進行度合いにより、関節がずれるようになってしま
うのでそうなる前の治療が大事になります。
一般にすり減ってしまい、変形した関節はもとには戻りません。
弱点としてつきあっていくことになります。
<変形性膝関節症の真実>
変形は痛みの原因なのでしょうか?
僕の経験上、痛みの原因の100%ではありません。
特に中等度までの変形は痛みの原因とは言えない場合も多いです。
それでは、なぜ痛むのでしょうか。
それは骨盤にある仙腸関節の動きが悪くなり、結果として体の動きや姿勢が
歪むことにより弱点である膝に負担がかかり痛むことと関節の適合性が悪く
なっているので立ち上がるときなどに関節を痛めてしまうのです。
<関節にたまった水を抜くとくせになるってホント?>
膝の関節に水がたまっている場合、病院では水を抜くということを行いますが
患者さんの中には、くせになると思っている方も多いようです。
水を抜くということは、水がたまってしまったという症状に対する対症療法的
な処置なので、その後ステロイドなどの抗炎症薬も入れるのですが、それでも
炎症が治まらなければまたたまるというだけでくせになるわけではありません。
膝だけが悪いわけではないような場合は繰り返し抜くことになると思います。
場合によっては、固定やテーピングも必要になりますが、原因そのものを治療
することが大切です。
<当院での施術>
1.全身の影響を考え、体全体の動きを診せてもらいます。
2.膝を診せて頂き、腫れの具合、熱感、動きの具合やそれに伴う痛みを確認し
ます。
3.全身の施術が必要なのか膝のみの施術で良いかなどの状況をお話しします。
4.冷やしたり、温めたり、電気をかけます。
5.施術をします。
6.動きや痛みの変化を確認していただきます。
7.必要な場合はテーピングや包帯などで補助することもあります。
8.注意点があればお話しします。
9.会計、ご予約をとります。
多くの方はAKA療法にて痛みが軽減され、回復マッサージで更に効果が
あがります。